リハビリ通信 足こぎ車椅子編

/ 5月 4, 2016/ リハビリ通信

気がつくとゴールデンウイークの真っ最中。
いつもより外出泊や面会が多かったり、デイケアをお休みする方が多いことで、それを実感します。家族で過ごす休日は、何するわけでなくとも大事ですもんね。

さて、みなさんはクレオに足こぎ車椅子があるのをご存知ですか?
車椅子とは言っても、実際ほぼ「自転車」です。ペダルとハンドルがありますからね。
しかもママチャリよりもピストバイク的な自転車です。
そんな足こぎ車椅子の知られざる実力、実用度を試してみました。

 

 

★ 使用車両 「prophand(プロファンド) 赤(右ハンドル) Mサイズ」
★  使用者   「男性 42歳 身長166㎝ 体重56kg 概ね健康」

Part1 傾斜路

試乗コース

クレオ前から市役所方面へ向かう舗装路。
簡易計測では平均斜度6度(最大7度)です。

ちなみに一般的な車椅子用スロープは
屋内・・・・・ 4.7度以下
屋外・・・・・ 3.8度以下
とされていますので、これを大きく上回る斜度です!

さあ、チャレンジ!

結果は・・・・・以下の通りです。

結果1:下り ・・・・とても危険。

冒頭で「ピストバイク的」といった通り、ペダルと車輪の回転が連動するため、足を止めると急ブレーキがかかり、ホイールロックしてしまいます。ゆっくりこげばいいのですが、スピードを抑えながら同じ回転数を保つのが難しい。ハンドブレーキでの減速も難しく、ノーブレーキのピストバイクに似て、すこぶる危険でお勧めできません。

写真1
ホイールロックして横向きになったの図

ハンドブレーキが小さな後輪のみの制動となっていることが、下りでの制動に不向きなのかもしれません。そもそも、こんな傾斜路は想定して作られていないとは思いますが。

結果2:上り・・・・登れるけれど、一気に行かないときつくなる。
ギヤ比が小さく設定されており、この程度の斜度でも上ることは可能です。
が、途中で一息つくと、その後のリスタートはきついです。なので、一気に足を止めずに上りきることが重要です。ちなみに速度は(37mを26秒で上りきったので)5㎞/h 程度で上れました。

なお、ついでに行った市役所玄関前のスロープは上りも下りも余裕をもって走行できています。

【傾斜路のまとめ】
斜度の高い傾斜路での使用は避けましょう。特に下りは危険です。

次回 Part2は「段差乗り越え」です。