リハビリテーション科
概要
当院では、急性期からの積極的なリハビリテーションを実施し、回復期においては退院後の生活を見据えたリハビリテーションを実施しております。また、地域包括ケア病棟にも理学療法士と作業療法士を配置し、より地域に根差したサービスを提供しております。
今日の医療・介護現場における大きな問題点の1つとして、「医療⇔介護への連携(人手)不足」があげられます。それらを改善する目的で、出向の形で併設のデイケアへスタッフを配置し、退院後の新たな問題点の解決に努めています。 また、通院(所)等が困難な方及び在宅生活を重視される方に対しては、法人内の訪問看護ステーションより訪問リハビリテーションも実施しています。
リハビリテーションを「単なる機能訓練」と誤解されている方も多いと思われますが、リハビリテーションの目的は「生活の再建」「ノーマライゼーションの実現」にあります。様々な患者様の快適な生活を取り戻し、安心して生活できるよう支援しています。 創造会の事業方針に沿い、切れ目のないリハビリテーションサービスを目指します。
主な特徴
- 365日体制による手厚いリハビリテーションサービスの実施
- 充実したスタッフ数 総勢58名 2022年4月現在
(理学療法士44名、作業療法士11名、言語聴覚士2名、助手1名) - 部門分けによる業務効率の向上および安全面への配慮
- リハビリテーション専門医の回復期病棟専従
- 施設基準:
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
- 教育システムの充実 ※詳細は教育システムにて
理念
患者様(ご家族)の満足のいくリハビリテーションを提供します。
基本方針
- 安全で質の高いリハビリテーションを目指します。
- 患者様の有する能力を最大限に引き出し、生活の再建を支援します。
- 内部連携、外部連携を強化し、患者(家族)様が安心して生活できるように勤めます。
- 地域に貢献できる「人材の育成」に努めます。
リハビリテーション外来について(2024年7月開設)
7月からリハビリテーション科外来を開設しました。私が平和台病院の回復期病棟にリハビリテーション科専門医として赴任した2018年当時は、最上位基準のリハビリ病棟の医師は病棟専従を義務づけられ外来を持てませんでした。しかし、今年から制度が変わり、外来を受け持つことができるようになりました。
リハビリテーション科外来の対象の患者さんは、
- )当院回復期リハビリテーション病棟を退院された方のフォローアップ、
- )リハビリテーションを受けるために来院された方
です。
最近は外来リハビリテーションには細かく条件が定められており、病気や怪我の発生から一定の期限があります。
また、介護認定を受けた方は医療保険でのリハビリテーションを受けられなくなるなど、以前のようにどなたでも気軽に外来リハビリテーションを受けられる状況ではなくなりました。
この制度がたいへんわかりにくいので、まずは診察させていただいた上で患者さんそれぞれにもっとも適したリハビリテーションを提供して参ります。
そのほか、補装具や義肢についてお困りの方のご相談も受け、問題をご一緒に解決していきます。
また、脳卒中後に拘縮(関節がかたまる)のために歩きにくい方、手が開きにくい方などにボツリヌストキシン製剤の注射を行って改善をはかる予定です。ぜひご相談ください。
担当医師
リハビリテーション科部長
五十嵐 康美(いがらし やすみ)
| 卒業大学 | 秋田大学大学院 放送大学大学院(臨床心理) |
| 所属学会 | 日本リハビリテーション医学会、日本整形外科学会、日本リハビリテーション心理研究会 |
| 資格 | 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション専門医、日本整形外科学会認定整形外科専門医、臨床心理士、義肢装具判定医師、医学博士 |
